To those who aspire to become an Anime animator.
(Sorry, but please use a translator)
アニメはたくさんのクリエイターによって作られています。
その中でも一際注目を集めるのはやはりアニメーターです。アニメの中で一番動いているのはキャラなので、そのキャラたちを描くアニメーターたちが注目されるのは必然的です。
アニメの本数が年々増えて行って、見る層も広がってアニメーターになりたいと思う人も増えています。
今は海外でも気軽にアニメが見られるようになり、韓国や中国はもとより、ヨーロッパやアメリカ、アフリカまでアニメーターになりたい人が続出。
これだけアニメーターになりたいと思っている人が多いにも関わらず、アニメ業界の人手不足状態はいまだに解消されず、むしろ酷くなっています。
アニメはキャラだけではなく、背景、声、音楽、効果音なども作らなければならないのです。仮に一人で全て作ることが出来たとしても、物量的に相当な時間がかかります。
商業アニメのような毎週正味22分くらいの映像を継続的にひとりで作るのは不可能です。
現在(2026年)週に50〜70本の新作アニメが作られています。それに加えて劇場アニメも年に数本、さらにゲームや遊技機、MVなどの作品もあるので、アニメーターの育つペースは追いついて行けていません。
現場に余裕がなければ、新人育成に割くリソースも当然ないわけです。
基礎もろくに教えてもらえず、騙し騙しで作業しているアニメーターも少なくありません。
昔はまず動画をやって原画をやって、経験を積んでからようやく作画監督になれていたのですが、今の多くは動画を経験せず、いきなり2原や原画からスタートして、まともに数をこなすことなく作監をやらされたりします。
また、デジタル作画の普及により、スタジオに入らず最初からフリーランスで、自宅作業のアニメーターも増えて、ますます学ぶ機会が減りました。
こうした背景から、昔のような作り方ではもう成立できなくなり、アニメーターという職業にもたくさんの変化が起きました。
まずは役職の細分化です。
アニメーターの種類
最近のアニメーターはいくつかの役職に分けられています:
・キャラクターデザイン
・総作監(総作画監督)
・作監(作画監督)
・原画
・第2原画
・動画
・動画検査
他には
・アクション作監
・エフェクト作監
・メカ作監
・料理作監
などという何かに特化した作画を描かれるアニメーターもいます。
さらに近年は
・レイアウト作監
・原画作監
・2原作監
などまで新たな役職が生まれてきてしまっています。

まるで作監のバーゲンセールだぁ~
一見、細分化によって作業の負担が軽減され、効率が良くなりそうに見えますが、実際には効率が悪くなっている部分の方が多いです。
なぜなら、役割を果たせていない役職が複数存在しているからです。
シンプルにいうと、絵が描けないアニメーターが増えたせいで、描けるアニメーターの負担が爆増しました。
えっ?絵が描けないアニメーター?何を言ってるんだ?と思われるでしょう。でも実際に、仕事で通用するレベルの絵が描けていないアニメーターがいっぱいいます。
例えばデッサンが狂っている、キャラの頭身が違う、遠近感が出せていないなど、絵の基礎的なところが出来ていません。

SNSにあげられている絵はそもそも上手いアニメーターや修正されているものが多いからね。
マジでびっくりするよ~
先述したように、基礎もまともに出来ていないアニメーターが描いたLOや原画はそのまま使えないため、大量の修正を入れなくてはいけません。しかも、個人的な経験だけかもしれませんが、結構な確率で全修が必要です。
キャラだけならまだしも、背景の基となる原図からの修正もあり、キャラの等身、芝居、表情も修正することが多いです。またセルワークも怪しくて、タイムシートとにらめっこする時間がもったいないです。
演出チェックの時点でLOがちゃんと出来ていなければ、キャラの芝居の精度も低くなるため、修正せざるを得ないのです。あいまいなまま作監に送り出したら、おそらく作監も頭を抱えてどう直すかわからなくなるでしょう。

直さないと作監に呪われるし、直したら越権行為って言われるし、板挟み状態です…お金もらえないし…
(ひどいLOの全修などで追加料金を請求する契約にすればいいですけどね…)
本来であれば、リテイクにして描き直してもらうのが正当なやり方ですが、近年はリテイクを出してもきちんと直ってこないこともほとんどです。そもそも絵が上手く描けないからです。こちらで直した方が速いってなります。
また、タイムシートの書き方がなっていないことも多く遭遇します。タイムシートは音楽の楽譜のようなもので、読まれることを前提に書くものです。統一された書き方でキレイに(読める字で)書かないと、理解してもらえない可能性があり、問い合わせる時間や撮影などのミスによる労力と時間のロスが大変大きく、現場を混乱させるだけです。
育成上、リテイクを出さないやり方は一番良くないのですが、社外のアニメーターが大半を占めているし、さらにスポット起用のケースが多く、育てる義理もないと大半は思うでしょう。
本当はそれでも教えた方がいいのですが、無償でそれをやるだけの余裕はこちらにもありません。単価でやっている以上はそこまで責任を問われるのは可笑しな話です。やって欲しいなら追加でお支払いくださいというのが本音です。
育成問題
最近はこの問題にやっと気づいて、多くのスタジオが新人アニメーターを正社員として採用し始めました。これは良い傾向です。
新人アニメーターは薄給なのはみなさんご存知でしょう。基本的に固定給料ではなく完全出来高制でした。描いた分だけお金が支払われてました。
昔は本番の動画をやる前に研修がありまして、それも1ヶ月ほどでその間もお金が出ないこともほとんどでした。それを乗り越えた先には動画1枚200円前後の低価格で、1日平均的に20〜30枚しか描けなくて、日給や4000〜6000円程度しかもらえませんでした。月に10万円も稼げない、家賃すら払えない人もいました。
そのため、社員として迎えてくれるのは大変ありがたい話です。生活の基盤が安定すれば技術向上に向ける余裕も生まれます。
ただ、全体的にレベルが安定するまではまだ時間がかかるでしょう。
しかし、それもスタジオ単位での話なので、それができる体力のあるスタジオ以外は依然として状況がそこまで変わらないでしょう。
むしろ、各スタジオが今フリーのアニメーターを拘束費払って囲い始めているので、手が回らないスタジオは海外のスタジオに丸投げするか、終いにはSNS経由で新規のアニメーターを探しているのがちらほら見かけます。クオリティの担保ができないので、当然博打のようなやり方では上手く行かないことが多く、結局は現場スタッフが尻拭いのような作業を強いられます。
正直、人員確保が出来ていないのに、製作を請け負う側にも責任があると思っています。
トイレに行きたくなってから便所を作るようなものです。間に合わないか、途中で崩壊するだけです。
海外アニメーター
ここで海外アニメーターについて少し触れたいと思います。海外のスタジオと仕事する機会があり、当然海外のアニメーターと接触することもあります。
いくつかの作品をやった経験からの印象ですが、やはり日本のやり方を知らないのが多くて、もらった素材をどう扱うか悩む場面がありました。
その時は直接相談できたので、話あったりして問題解決ができましたが、言葉が通じないとめちゃくちゃ苦労すると思います。
何人か聞いたのですが、基本的に我流で覚えてSNSを通して仕事をもらっている人がほとんどでした。
我流で絵を練習して、アニメーターになろうとしているやる気はすごいと思います。
すごいですが、やる気があるのはいいのですが、実力が共わないと、こちらにとってただの負担でしかありません。
そのやる気でまず実力をつけてから出直して欲しいです。
もちろん、今のアニメ業界がそんな海外のアニメーターに助けられている部分はあるので、感謝しています。しかしそれ以上に、困っているところがあります。
何度かDMで「アニメーターになりたい」や「アニメの仕事を紹介して」という相談をいただいたのですが、ポートフォリオや投稿された絵を拝見したら、採用係なら1ページ目でそっ閉じ案件くらいの画力しかないのがほとんど。
キャラしか描いてなかったり、デッサンが狂いまくり、素人の絵に毛が生える程度。絵を描いて生活をしたいならまずは絵を描けるようにならないと。残念ながら言い方がキツイですが、普段ちょっとラクガキ程度の絵しか描いてこなかったような画力で通用するような業界ではありません。
または絵が描けるけど、アクションばかり描いて、前後合わせという基礎的な部分ができてなかったり、全原画ばかりやシートが書けないなど、普段の日本のやり方でやろうとすると頭を抱えます。
日本のアニメの作り方はほぼシステム化されているので、まずはそれを覚えて慣れていただいた方がお互いスムーズに仕事できると思います。
もちろん実力があるアニメーターなら色々融通を効かせてもらえるでしょうけど、まずは自分を客観的に見ていただきたいです。
今までたくさんのLOと原画を見てきましたが、やはりちゃんとしたベテランアニメーターの上がりと、いかにアクションものしか興味ないようなアニメーターの上がりの精度はかなり違います。
例えば:
・足が滑る
・プロポーションが途中で変わる
・カットの前後合わせができていない(ポーズや影つけなど)
・原図が雑
・タイムシートが適当(原画の番号に丸つけない、撮影指示がないなど)
・セルワーク/重ねが間違っている(ABC順が逆とか)
当然これは海外アニメーターだけの問題ではなく、日本でもそういうアニメーターはいます。ただ、数は圧倒的に海外の方が多いと感じています。
技術の習得
日本のアニメスタジオに入ることが難しい方はどのようにアニメの作り方や技術を覚えればいいかについて、自分の考えをシェアしたいと思います。
まずは絵が描けるようになることを最優先すべきです。ここでいう「絵」はアニメや漫画のキャラの模写とかではなく、デッサンやクロッキー、風景スケッチなどのことです。
物の立体感や空間の把握、構図の良し悪しなどがわかるようになることが大事です。描きたいものを描くだけではなく、描きたくないものも描けるのがアニメーターです。商業アニメ、プロとはそういうものです。要求されたものを確実に出せる能力が必要です。
描けないものを描けるようになるのが練習の目的です。描きたいものを描いているだけではただの趣味でしかありません。練習したいなら、苦手を克服するためにやることを意識しなければなりません。
描きたいものしか描きたくないなら、それだけのスーパーアニメーターになってからにしてください。(スーパーアニメーターはそんな考え方しないと思うけどね)
好きな作品をやりたいがために、練習せずに急いで仕事を取ろうとするのは本当にやめた方がいいと思います。
技術が追いつかず、そのうち消耗して消費されて終わりになってしまいますよ。
本当にアニメーターになりたいのか、それともただアニメーターと名乗りたいだけなのか。
なるのは簡単です。でも続けるのはとても難しいです。それを支えるのは画力や知識という基礎的な部分しかありません。やる気だけでは絵が描けるようにはなりません。
本来は学校や動画の講座、2原で覚えるはずの基礎を近くに学校がなかったから、教えてくれる人がいなかったからと行って、覚えなくていいという理由にはならないのです。
むしろ学校に行かなった分、下積みしなかった分、自分から勉強して行かないと置いて行かれます。そのうち頭打ちして、ずっと次のステップに行けずに燻ってしまうと思います。
後悔になる前に、積極的に参考をみたり、質問したりした方が今後のためになります。
言い訳を考える暇があったら1枚でも多く絵を描いて基礎を固めましょう。
対価をもらう
相談のDMの中に、ポートフォリオの築くために無償で2原や動画をやるので紹介してくれ、という内容のものがありました。
それに対して返したのは、仕事である以上は無償でやるのはやめた方がいいと伝えました。
我々は仕事としてアニメを作っています。技術を売っています。安売りはだめです。
気軽に練習のために、就職のために素人に依頼できるわけがありません。そんな無責任なことをやってしまう人もいるかもしれないが、バレたら大変なことになります。
以前中学生がアニメの仕事をやったという本当かどうかわからない“事件”がありましたが、発覚後は大変な騒ぎになりました。今ではそういうことが一度でもインターネットに載ったら、デジタルタトゥーとして残ります。今後のアニメーター人生に響かないとも限らないので、慎重になった方がいいです。
また、経験者であっても、やった仕事に対してはきちんと報酬をもらうべきです。自分の技術、時間、労力に見合った報酬を取らないと、他の同業者にも失礼です。そういうのが増えると、全体の単価などに影響しかねないのです。
「誰々さんがいくらでやってくれたよ」とかそういうのを持ち出されて、適正な金額で仕事ができなくなってしまうリスクにつながります。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、自分の身に起きてから気づくんじゃもう遅いです。
お金をもらえないようなレベルであれば、自主で練習してください。土俵に上がるにはまだ早いです。
厳しい言い方になりますが、仕事として使えないようのものをあげられても、ただの無駄な時間だけでなく、タイムロスなんです。タイトなスケジュールにそんなリスキーなことはできません。まともな制作さんなら言われなくてもわかるはずです。
まとめ
商業アニメは集団で作っている以上、自分さえ良ければという考え方は捨てなければなりません。
今は各スタジオが新人育成に力を入れ始めましたが、結果が出るまではまだ時間がかかります。
そこに入社できなくてもアニメーターになることはできますが、人一倍努力しないといけません。フリーでもちゃんと教えてくれるところもあると思いますが、自分から積極的に動かないといけないことに変わりありません。
私もできるだけ必要な基本的にことをこのブログやSNSを通じて伝授できたらと思っていますが、限界があります。
文字や動画は勝手に自分であなたの所に行ってはくれません。自ら調べて、読みに行かないと届きません。
同じく演出や先輩/同期アニメーターに知らないことを聞きに行かなければ、勝手に言いには来ないでしょう(教えたがりも中にはいますが…w)
アニメーターを名乗ればなれるようなご時世なので、なるのは簡単です。
でも長く続いて、作監やキャラデなどを目指すなら、まずは基礎を固めて、基本をしっかり覚えましょう。将来、ちゃんとやってきた自分に感謝するでしょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




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