演出とは
テレビアニメに限って言えば演出はいわば話数監督のような立場です。
絵のクオリティはもちろん、テンポやタイミング、さらに現場のコントロールを求められます。
これから演出になりたい、もしくはただ興味がある方にできるだけ分かりやすく解説します。
自分のプロフィールについてはこちらにまとめていますので、興味ある方は覗いてみてください
💡もちろん演出さんのタイプも色々あるので、これはあくまでも個人的な見解です。ここで書いてあることは参考程度のものとして読んでいただくと良いでしょう。人それぞれのスタイルがあるので、自分に合ったやり方を見つけましょう!
アニメの中身のコントロール
では、何をコントロールするかというと
・作画
演技、構図、前後あわせ、タイミング、セルワーク、カメラワーク、カロリー
・テンポやタイミング
編集、タイムシート
・現場
スケジュール、各打ち合わせ、スタッフィング
各パートについて
ではもう少し詳しく説明してみましょう
作画
・演技
動き、表情、キャラの向き、目線、ポーズがCUTの内容に合っているかどうか
この中でも結構表情が意図から外れた上がりが来ることが多いです。キャラが多かったりするので原画マンが全部把握しきれていないことも少なくないのです
・構図
パースの他に見せたい被写体の位置、見せたくないものが映っていないか、画面の情報をコントロールする
💡アイレベル、広角や望遠などの知識及びある程度の画力が求められます。作監レベルに描く必要はないです。背景さん、作画さんに伝わることが出来ればOKです
・前後あわせ
映像はCUTとCUTを繋ぎ合わせて出来るので、その一連のCUTのポーズ、表情、向き、服などがちゃんと合っているかをチェック
・セルワーク
こちらはちょっとテクニカルなところですが、セルの分け方をチェックします
💡例として撮影で処理をかける部分を分けるかどうか、作品ごとルールがあるのでそれに沿っているかどうかもチェック対象です
・カメラワーク
いわゆるPAN、TU、TB、画面動、SLの方向、指示、背景の引き速度など
・カロリー
納品までの作業期間と作画なおどの作業量を考慮して、どこにリソースを割くか決める
💡動かしたいところと省エネで行きたいところのバランスをとる
テンポやタイミング
・編集
全体の尺、つながりを確認する作業。編集さんと監督と一緒に立ち合います
💡テレビの場合は尺が決められているので、必要のないところを削ぎ落としつつ、重要なところを伸ばしたり。作品の見やすさはコンテ以外に、ここで決まる事が多いです
・タイムシート
演技、セリフ、カメラワークのタイミングを決める指示書
💡動いてからセリフ、言い終わってから動く、などだとテンポが悪くなったり、段取り臭くなるので、タイムシートでコントロールしたいところ
現場
・スケジュール
前のカロリーのところでも触れたように、リソースの割り振りを考えたり
💡その他に、編集、ダビングなどに向けての素材作りも意識する必要があります
・各打合せ
絵コンテ、演出、作画、色彩、背景、撮影が主なところです
💡監督のやりたいことを確認して、各スタッフに適切な指示を出す。色んな都合によって変更点が出たりするので、臨機応変に対応していきます
・スタッフィング
どの原画マンにどのパートをやってもらうか決めたり
💡良く組むスタッフがいるなら、出来ることです。ある程度スタッフを固定出来る、作品の質は自然と上がって行きます。だから時々監督とキャラデザインや演出と作監などなどがタグを組むと視聴者もテンションが上がったりする、なんて事を目にしますね。
あとはどの背景会社、撮影会社が担当かによって対応を変えたりすることも
まとめ
大まかな仕事は大体こんな感じです。
つまり、演出は色んなセクションのことに気を配らなくては行けないのです。
他のセクションのことを考慮して作業を進められると、現場全体がまとまり、いい作品を作ることができるでしょう。
でも背景が描ける、撮影ができる、色指定ができる、必要はありません。
素材の作り方、指示の出し方、などが分かれば良いです。知識があれば充分です。
最初から全てが出来るなんて無理だと思いますので、分からないことは恥ずかしがらずに
聞きましょう
演出のくせに分からないの?と思う人がいれば今後その人と仕事しないようにしましょう。
腕が良くても人間性に問題がある人は避けましょう。
アニメはたくさんのスタッフの力で出来るもの。お互いを尊重して仕事することが大切です。
アニメに限った事ではないですけどね、レストランの店員さんとかも敬意を払いましょう。お金を払っているから、立場が上だからとか、そんなの関係ないですからね。
演出歴が短いのであれば分からないことが多いのは当然です。それでも技術の進歩でやり方が変わることもあるので、そういうことに敏感になり、気になるものがあればどんどん聞いて行きましょう!
今後はこれらをさらに詳しく説明して行きたいと思っています。
文字ばかりで読むのも疲れるでしょうから、次からは絵も入れつつ解説して行けたらと思います!

