デッサンとクロッキー

スポンサーリンク

デッサンとクロッキーの違いについて

アニメに限らず、絵描きなら練習は避けて通れない道です。

最初は落書きや模写などから気軽に始められると思いますが、それが面白くなってきて、本格的にやろうと思ったらおそらくデッサンとクロッキーにたどり着きます。

これからはデッサンとクロッキーの練習方法についての違い、どちらをより頑張ってやった方がいいか解説していきたいと思います。

デッサン

先ずは王道の練習方法です。

静物デッサン

基本的に止まっている物を見たまま描くのがデッサンです。

モチーフは色々ありますが、例えば上記画像のような日常的な物からデッサン用の石膏像、人物デッサンなどなど。

お題は様々ですが、共通しているのは絵を描くときに大事な正確さを鍛えることです。

上にも書いたように、見たまま描く必要があるのには理由があります。

描く技術はもちろん鍛えられますが、1番鍛えたいのは、実は技術ではなく、目なんです。

これに気づくのに10年はかかったんじゃないかなと思います。学校でデッサンをやってた時は集中してなかったからなのか分かりませんが、それを知らなくて、デッサンとは真剣に向き合っていなかったのです。

鈴

じっと座って同じ絵を描くのが苦痛でした。でも、あの時頑張っていれば今はもっと絵が上手くなってたはず(笑)

それはともかく、なぜ「目」を鍛える必要があるかについて詳しく解説します。

絵を描くとき、

・「なんかバランスがおかしいな」
・「似てないな」
・「立体感がないな」

そう感じたことは1回はあったんじゃないかと思います。

これは絵に限ったことではなく、文字にも言えることです。

最初に文字を書くとき、見慣れない字をひたすら何回も同じ様に書く練習をしたと思います。
それが段々と形が取れる様になって、同じように書けるようになります。

今度は目を閉じて、それをもう一度繰り返して書いてみてください。同じ様に書けますか?

多分読めるけど、形は崩れますよね。同じ書き手なのに、見ないだけで崩れるので、いかに目の大事さがわかると思います。

では絵を描く際、目の大事な役目は?それは

・形
・距離感
・陰影
・空間

「形」はそのままの意味ですが、

「距離感」というのは例えば、人物なら、左目と右目の距離や、鼻と口までの長さだったり。同じ形のものでもちょっと距離がズレると印象が大きく変わります

良くいう顔面のパーツが真ん中に集まっているとか、目が離れているとか、数ミリ単位の違いでも見た目が大きく変わります。なので、各パーツのバランスを見て正確に再現できるかが大事になってきます。

「陰影」立体感を捉えるのに、大事なところです。光源の位置、影の方向、平面、曲面、またその質感などを表現するのに必要な情報です。

「空間」は距離感と似ているが、物と物の位置関係、設置面、ボリューム感など、同一空間にちゃんと存在しているか把握するために必要不可欠。


以上のように、目を鍛えることにより、正しい形がわかる様になるので、絵を描くときちゃんと崩れているところを直せるようになります。

最終的には手の描くスキルも同時に上げて行けば、修正する必要が少なくなり、描くスピードも速くなります。それに連れて、描くことがさらに楽しくなることに繋がるでしょう。

なので、がむしゃらに描くだけではなく、ちゃんと目で観察して、脳で理解しないと、いつまで経っても上手くなりません。

私みたいにちゃんとデッサンと向き合わずに後悔した!にならないように、早いうちにデッサンをたくさんやった方が良いです。

クロッキー

次はクロッキーです。

デッサンに似ていますが、短時間でいかに大事な要素を捉えられるかがメインです。

ここで重要なのはパッと見てサッと描く

鈴

デッサンで鍛えた目がここでも役立ちますね♪

人物ならポーズ、重心といった情報をどのように線で表現するか。
これはアニメでは特に大事です。基本的に線と1段の影で描かれていて、デッサンやイラストみたいに陰影を付けられませんので、描き方を工夫する必要があります。

・ポーズ
・重心
・プロポーション
・骨格
・筋肉

「ポーズ」人物は何をやっているのかを把握する必要があります。なぜ腕は曲がっているのか、顔はその向きなのかなど、考える癖をつけましょう。

「重心」当たり前に思うかもしれませんが、止まっている時動いている時では重心のかけ方が異なるので、普段から意識することで生き物のバランスの取り方がわかる様になってきます。

「プロポーション」こちらは頭、体、手足の全体のバランスのことです。子供、成人、年配者、また人種などではそれぞれちょっとずつ違うので、顔を描かなくても分かるように描き分けが出来ます。

「骨格」が分かると、今度は見なくても描きたいポーズが描けるようになります。関節の可動域などを意識しましょう。

「筋肉」これは骨格とセットで覚えたいところです。完璧に部位を覚える必要はないです。大体体のカーブ、凹み、膨らみを覚えるだけでも描くとき段違いに描きやすくなります。体の立体もより取りやすくなります。

鈴

クロッキーをするとき、背骨と肩腰の関係性を覚えると、重心の取り方がかなり分かりやすくなりますよ!

肩、腰、背骨の関節はあまり動かないので、それぞれの動きが他の部分への連動を確認しましょう。

鈴

迷った時は自分の体でポーズを取ってみると分かりやすいです。

友達が居ればポーズを取ってもらって観察するともっと良いでしょう。

どっちを頑張る?

デッサンとクロッキーの違いを解説してみましたが、職業別にどちらを頑張ってやればいいか、個人的な感想を述べたいと思います。

絵描き(イラストレーター、アニメーター)なら、やはり基礎となるデッサンを最初にやるべきです。
絵を描く上で、観察力はとても大切です。それを鍛えるのに適しているのがデッサンです。

ある程度出来てからクロッキーを始めると良いでしょう。

絵コンテ・演出なら、クロッキーと背景のスケッチをたくさんやるといいと思います。細かい絵のニュアンスよりも、空間の全体雰囲気を捉えるのが大事です。またクロッキーならたくさんのポーズを描くことができるので、絵コンテを描くうえで役に立ちます。

もちろん演出でもデッサンはやって損はないです。ただ限られた時間の中でやるなら、クロッキーの方が効率がいいと私は思います。

クロッキーをやる時はテーマを設けて、やるといいでしょう。

例えば

・立ちポーズ
・座りポーズ
・寝ポーズ
・手
・足
・小物あり

などと、たくさん課題を自らに課して、モチベーションを維持していくと良いと思います。

まとめ

アニメは結局絵に関わる仕事なので、アニメーター以外でも、仕上げさん撮影さんもある程度絵が判った方が全体のクオリティが上がります。

基礎となるのはやはりデッサンです。

基本的に静物デッサンから始まるのがいいと思います。リンゴでも、石膏像でもいいです。

それと、写真を見て描くのはNGです!

鈴

写真を見て描くのはNGです!

大事なので2回言いました。

必ずリアルにその場にあるものを題材に描きましょう。

出来ればデッサン教室に通うのがオススメです。お金はかかるかもしれませんが、これは自分への投資になりますので、上手くなりたいならそれが一番の近い道です。

実際に現場に通いやすいところを是非見つけてみてください。

クロッキーはその延長でやるものだと思っていいです。

どちらやるにせよ、1番鍛えないといけないのは「目」です。

それでは、今回はこの辺で終わりたいと思います。ありがとうございました!