芝居のつけ方

アニメは映画やドラマと同じく基本的に主役などのキャラが居て、物語を伝えるために芝居をします。

ではどんな芝居をさせれば良いかについて、参考になる考え方を解説しようと思います。

スポンサーリンク

脚本

先ずは脚本から見ていきましょう。

基本的に脚本はあまりキャラの細かい芝居の指定はしません

状況、登場人物、セリフなどをメインに書かれています。詳細に書かれ過ぎると、演出や役者の芝居を却って縛ってしまうことになるからです。

そういうのを決めるのは脚本の役割ではありません。

なので、必要最低限の芝居に色をつけていくのが演出や役者の仕事です。

では脚本からはどんな情報に注目すべきでしょうか?

脚本から抜き取る
・心情
・セリフ
・場所

主に上記のような場面の描写を読み取れれば、十分です。

キャラ性

脚本から基本情報を得て、次はキャラにスポットを当てましょう。

キャラはどこに居て、どんな気持ちでそのセリフを言っているのかを割り出し、そこに下記を考えつつ色をつけていく

色を足す
・キャラの性格や癖
・小物など
・音楽やSE

例えば会話のシーンをキャラ同士がずっと喋っているだけじゃ面白みがありません。

各キャラの喋り方やジェスチャー、コーヒーを飲むタバコを吸う、腕時計の秒針の音、BGMなどを利用してシーンが単調にならないように工夫して、画面を持たせます。

キャラの多様性が有ればあるほど、この辺は色々と遊べて考えるのが楽しいくらいです。

逆にそれがわからないととてもやりづらくなります。

なので役者なら人物の生い立ちなどを深掘りしてキャラ付けをします。

演出はそのキャラ性を把握して生かすことを考えて芝居をさせるのです。

環境、その他

芝居はキャラのいる場所で変わることがよくあります。

例えば

・部屋
・街
・体育館
・森

人がいない場所なら割とオープンに喋ったり、
街にいると周りが気になって小声で話したり、
試合しているなら大声出したり、
自然に触れて癒されたりなど。

それぞれにあるものも違うので、何をどう使おうなど考えるのも楽しいです。

自宅ならタバコ吸ったりするけど、街に出ると喫煙所がないと吸えないとか

逆に不良なら街中でもタバコを吸ったり、さまざまなシチュエーションがあります。

他に演出として使えるものは

・BGMやSE
・モブのセリフ
・時間
・ライティング
・文字

などがあります。

考え出したらキリがないです。でもそれが面白いところでもあります。

レパートリー

芝居の引き出しを増やすのは単純に色々な作品を観るしかないですね。

たくさん見て、面白いと思ったものをメモったり、どうしてそれを面白く感じたかを考えるのも大事です。

ただ見ているだけでは知識は身に付きません。絵の練習と一緒で、頭を使って練習しないとクリエイターにはなれません。単なる視聴者にならないように、考える癖をつけないといけません

鈴

ただ職業病として作品を純粋に観れなくなるんですけどね

でもうまいことON・OFF出来る様になれば問題ありませんよ!

アニメや映画に限らず、CMやお笑いなども思わぬところで役に立つことがあります。
間、音、物の使い方など

もちろん映像以外にも漫画、写真、ポスターとかも。
コマ割り、構図、色、文字の構成など

日常的にも人間観察もやっていると気づくものも多くあります。
人の癖、ファッション、周りとの関わり方など

絵を描く時と一緒で、観察がやはり大事です。

いくら架空な物語、人物でも、人は自分の周りとの認識を比べるので、創作でもそこにリアルティがないと感情移入や共感が出来なくなります

いい役者、いい演出は視聴者に違和感を与えずに、自分の思惑通りに誘導できると、作品に没入出来て楽しむことが出来ます。

アニメ上で芝居をつける時の注意点

アニメは実写と違って、絵ですので、どうしても情報的に敵わないため、実写と同じような芝居をつけると負けてしまいます

そうならないためにはアニメの場合は芝居を少しオーバーにつけるといいと思おいます。

代表的なオーバーな芝居
・びっくりする時一旦沈み込む
・髪の毛などの揺れ戻し
・動きのスピードが速い
・声のアドリブ(息づかいなど)
・ポージングの誇張

微妙なニュアンスで勝負する作品もあると思いますが、基本的に分かりやすくしたほうがアニメとしていいとされています。

アニメの魅力はやはり絵なので、多少誇張されていても、絵的に良ければそれでよしと思います。

また、声をあてる時、オーバー気味に芝居をつけていれば声優さんも演技の幅が広がって、より良い作品になります。

作画以外のことを意識できると表現の幅もぐーんと伸びるでしょう。

まとめ

アニメは芝居をするのはアニメーターと声優さんです。

のトーンなどで感情などが作画合って初めていい芝居ができます。

絵が先でも、声が先でも、そのキャラの性格を把握していれば合わせることは可能です。

それをコントロールするのが演出の仕事です。

もちろん性格だけ把握しても、いつも同じような芝居をつけていると、それも次第にマンネリ化してしまいますので、常に新しい物に触れて、ワンパターンにならないように常に勉強するようにしましょう。

音楽と同じで、鍵盤にある音の数は同じでも、組み合わせによってはできる曲の数は無限大です。

動きやセリフの組み合わせでたくさんの違う芝居が出来ます。

アニメではよく聞きますが、

アニメに正解はない

正解がないからそこにたくさんの選択肢があって、面白いのです!

すごい役に立つことは書いていないと思いますが、何事も積み重ねが大事なので、塵も積もれば山となる。今から始めても遅くはないので、ぜひ普段に仕事にちょっとずつ取り入れて行っていただけると幸いです!