逆算の演出とは
このブログのタイトルでもある「逆算の演出」はアニメ作りにおいてどのような意味を持っているのかを説明したいと思います。
その前に、アイコンを急いで作ったので、紹介します(変えちゃうかもですがw)

普通に鈴に目と口をつけただけです(笑)
よろしくお願いします。
それでは本題に入ります。
簡単に言うと、逆算とは
狙いを決めてから作業に取り掛かること
いや、まぁ、当たり前ですよね(笑)
でもそれがちゃんと出来ていない人が多いんです。
大体みんなはシナリオ通り、コンテ通りに上げれば良いと考えてしまっている、ように感じます。
え?それで良くない?と思いますよね。
正直、個人的にこういうやり方だと面白いものは作れないと思います。
クリエイターとして、どんな素材でも自分の色を付けていくべきだと考えています。もちろん作品性を保ちながらですが。
アニメ作品は基本的に監督の作品なのですが、演出や作画マンとして可能な限り爪痕を残したいです。
それが持ち味として、自分のスタイルを確立する重要な過程です。
逆算の心構え:演出
例えば、絵コンテを描くとき、まずはシナリオを読むと思います。

シナリオからはどういう話なのか、何を狙っているのか、伝えたい事はなんなのかを汲むことから始めます。
監督と打ち合わせをする前に、自分なりの解釈を決めます。それによってシーンの組み立て方が変わって来ます。それで実際に監督と打ち合わせをして、自分との解釈は合っているのかを確認します。
このやりとりが大事だと思っています。
解釈は基本的に何通りがあるものとして考えて、バリエーションの引き出しを増やしていきます。いま使えなくても、将来何かの役に立つことがあるかもしれません。
こうしてワンパターンにならないように自分を鍛えます。
次にレイアウトをチェックする時、何を決めるか。
これはいろんなシチュエーションがありますので、一概には言えませんが、
1番大事なのは何を、どうやって直す。
ちゃんとしたレイアウトが上がってきてくれれば、あまり直すことはないと思いますが、テレビの場合はそんなのは稀です(笑)
なので、上がりを見て、ざっと構図、芝居、合わせを確認する。意図と違う部分があれば、何を直せば軌道修正できるかを決める。
重要なのは意図をしっかり把握していることです。その場その場で考えるのではなく、頭の中はすでにある程度映像化できている必要があります。
テレビはスピードも必要なので、あれこれ悩んでいる暇はありません。極論ですが、絵さえ綺麗であれば、視聴者はそれなりに満足します。そのために作監さんの作業時間を確保してあげるのも演出の仕事だと考えています。でも演出としてはストーリーもきちんと伝えないといけないのです。
絵がきれいだと視聴者は満足します。
でもストーリーがうまく伝えられると、心に残ります。
目指したいのは、観たあと、満足して心に残る作品です。
そのために、いかに溜めずに早く、正確に修正を入れられるかが大事です。
溜め込まないために、出来れば画力はある程度欲しいところです。
パースの修正や動きの直しをサッと描ければ速くなります(普通のことしか言っていません)

アニメは分業制なので、各部署が悩まずに仕事に集中できるように、演出としての仕事は正確な指示出しが重要です。
なのでアニメを作っている上で、絵は描けた方がいいです。絵コンテにしてもレイアウトにしても、ひと目見て伝わることが大切です。最終的に画面に映るのは絵ですからね。
しかし演出に求められる画力はそこまで高くないです。たまに中途半端に絵を直す演出さんも居ますが、かえって絵が悪くなることがありますので、そうならないように気をつけないといけません。
なぜ絵がある方が望ましいのか、それは文章書いても違う解釈をされる可能性があります。
もちろん絵が違う様に解釈をされることはないこともないです(どっち?w)画力に自信がない、もしくは正確に伝えたい時は、文字情報を添えましょう。これが1番確実です。
まとめ
マラソンとかの長距走と同じで、目標が見えた方が頑張れる。少なくとも自分はそうです。ちなみに長距離走は苦手です(笑)
買うものが決まっているなら売り場に行って、物を取ってレジ通して買うなら早く終わりますが、
買うもの決めずにふらふら歩き回ると時間がかかってしまいます。もちろんその過程自体が楽しいことではあると思います。
でも仕事なら、そんな余裕はあまりないと思うので、効率で考えたら、決めてから取り掛かるという風にすると捗るでしょう。
作画の逆算についても書いたので良かったら覗いてみてください。


